2010-10-14 [Thu]
大好きな小泉さんのメルマガより
いつもと内容が違う感じですが
アプローチが違うだけで
言いたいことは同じなんだなと
朝から度肝ぬかれました
↓↓↓
昼下がりの私鉄の車内は乗客もまばらで、やわらかな日差しが車窓から光の帯をつくって射し込み、ガタンゴトンという電車の音以外は何も聞こえない空間が、次の停車駅に向けて走っていました。
駅に近づいた電車は、徐々にスピードを落として静かに停車しました。
ドアが開くと、勢いよく三人の幼い子供たちが、若い父親に連れられて電車に乗り込んできました。
見たところ、小学校入学前の子供たちです。
子供たちの表情には全く屈託なく、まるで遊園地にでも来たかのようにガラ空きの車内のシートに土足のまま乗って、嬉しそうにピョンピョン飛び跳ねたり奇声を発したりとやりたい放題でした。
それまで、昼下がりの柔らかな光に包まれて眠気を誘っていたまどろみの空間が、一瞬にしてやんちゃ坊主たちが我が物顔で騒ぎ回る喧騒の場と化しました。
三人の幼子の父親はとても疲れているようで、彼は席に座るやいなや騒がしい子供たちに我れ関せずとばかり何も注意するどころか、ボンヤリと無表情でその様子を眺めているようでした。
子供たちの喧騒は、時間と共にさらにエスカレートしていきます。
車内にいる他の乗客は、騒がしい子供たちにまるで注意しない父親に苛立ちを隠せません。
その表情は厳しい目付きや呆れた眼差しで、この親子にその視線を注いでいます。
馬鹿父ありて、馬鹿息子あり!
乗客の厳しい視線が、この親子に注がれ続けます。
子供の一人が興奮して絶叫した時、うなだれてボンヤリしていた父親がハッとして車内の状況に気付きました。
それと同時に、他の乗客が迷惑し、子供たちの大暴れにへき易している事態にも気が付きました。
ハッとした父親は、子供たちを静かにさせて車内の人たちに詫びました。
苦々しく思っていた他の乗客が、その父親のお詫びを聞くと一瞬にして変わりました。
「気が付きませんでした。騒がしくさせて、本当に申し訳ありません。ボーッとしてました。今、妻が死んじゃったんです」
それまでの、乗客の憎々しい眼差しは消えました。
車内の空気は一瞬にして変わりました。
人は意味を共有したとき見方が変わり、見方が変われば味方が変わるいう話でした。
10/10/14神戸 小泉
☆『Theory K -1日1分 生きる力-』『コミットメントダイアリー』『挑戦!』『Believe in!』『Spirits!』などPWIから出版されている書籍を下記の『書籍』コーナーにてお申し込み頂けます。
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三人の幼子の父親はとても疲れているようで、彼は席に座るやいなや騒がしい子供たちに我れ関せずとばかり何も注意するどころか、ボンヤリと無表情でその様子を眺めているようでした。
子供たちの喧騒は、時間と共にさらにエスカレートしていきます。
車内にいる他の乗客は、騒がしい子供たちにまるで注意しない父親に苛立ちを隠せません。
その表情は厳しい目付きや呆れた眼差しで、この親子にその視線を注いでいます。
馬鹿父ありて、馬鹿息子あり!
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子供の一人が興奮して絶叫した時、うなだれてボンヤリしていた父親がハッとして車内の状況に気付きました。
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ハッとした父親は、子供たちを静かにさせて車内の人たちに詫びました。
苦々しく思っていた他の乗客が、その父親のお詫びを聞くと一瞬にして変わりました。
「気が付きませんでした。騒がしくさせて、本当に申し訳ありません。ボーッとしてました。今、妻が死んじゃったんです」
それまでの、乗客の憎々しい眼差しは消えました。
車内の空気は一瞬にして変わりました。
人は意味を共有したとき見方が変わり、見方が変われば味方が変わるいう話でした。
10/10/14神戸 小泉
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